「デーモンシステム(デイモンシステム)について」
プラージュ矯正歯科ではマウスピース矯正の他にデーモンシステム(デイモンシステム)での矯正治療を行うことが出来ます。
最近インターネットでもデーモンシステムに関する情報が出ていて、当医院でも「デーモンシステムで矯正出来ますか?」という問合せを受けることもあります。
今回はこのデーモンシステムに関する情報を少し紹介していきたいと思います。
デーモンシステムというのはアメリカのドワイト・デイモン先生という矯正医が開発した矯正治療の仕方で、最大の特徴は、弱い力で最後まで治療をするというものです。
これまで矯正治療は、ブラケットとワイヤーを結紮線(けっさつせん)というとても細いワイヤーで固定し、しっかりと力を加えて歯を動かすというやり方をしてきました。そのやり方が間違っているということはありませんが、様々な研究で歯は弱い力でも十分動くということが分かってきました。
歯が動くのは、歯根の周りの歯槽骨が吸収と再生を繰り返すことで成り立っています。これに関してはまた別の機会に書きますが、歯根の吸収と再生を正常に行う為には毛細血管を通して運ばれる栄養が不可欠です。しかしあまり強い力を加えると、この毛細血管が抑え込まれてしまい、栄養が行き渡らず、再生が追いつかなかったりします。
そこで生まれたのが、結紮線を使わないセルフライゲーションという矯正治療の方法です。結紮線を使わない代わりに、ワイヤーが飛び出さないようにブラケットに蓋がついていて、ワイヤーがブラケットの中で“遊び”がある状態で矯正治療が進みます。ワイヤーを抑え込むことがないため、歯には強い力を与えることなく、自然に歯を動かしていくことにつながりました。完全に痛みがなくなるわけではありませんが、「思ったより痛くない」という患者さんが多くいるのが嬉しいところでもあります。
プラージュ矯正歯科で採用しているデーモンシステムは、最後の最後までワイヤー抑えつけることなく矯正治療を行うことが出来ます。また、ブラケット全体が白いものというのは今のところデーモンシステムだけのようです。見えにくい矯正を希望されていて、痛みを気にする患者さんには一番喜ばれている矯正装置ではないでしょうか。
他にもデーモンシステム、セルフライゲーションのメリットはたくさんありますが、またの機会に紹介していきたいと思います。