矯正治療前の相談と検査
今回は、矯正治療を始める前の流れについてお話していきたいと思います。矯正治療をスタートする前のステップとして、相談と検査を行なっていきます。ではこの相談と検査について詳しく説明していきます。
■相談
相談と聞くと、治療に来られた人からの質問についてお応えするイメージがあるかもしれませんが、私達からお伝えしていくこともあります。
まずは患者さんからのなぜ治療を検討しようと思ったのか、どういったところが気になっているのかという治療の目標やゴール地点をおおよそ設定していきます。その時に私達からも、医院としての治療方針などお伝えしてそれが希望と合っているのかという事も確認していただいています。
この時にはまだ具体的な治療の内容などは分からないため、大まかな料金や治療期間はお伝えできますが、しっかりと検査して治療計画を立てた段階で実際のものとは少し違ってくる可能性もあります。
■検査
治療の前に、患者さん自身の口腔内の状態をしっかりと調べて、治療計画を立てていく必要があります。
そのために、まずはレントゲンなどを用いて今の不正咬合の状態がどの程度なのか、顎や関節の状態はどうなのかということを細かく見ていきます。その上で、患者さんと抜歯・非抜歯の選択や治療の期間、費用などについての具体的な話に進んでいくという流れになります。
矯正治療でなぜこの様にステップを細かく刻んでいるのかというと、治療の行い方や費用などが通常の歯科（虫歯治療など）と異なっているからです。虫歯治療などは、ピンポイントで悪くなっている部分を削ったりして治療していきますが、矯正歯科は歯列全体のバランスなどを考えながら治療していく必要があるため、気になっている部分以外もしっかりと把握しなくてはなりません。また、矯正治療は保険適応外の治療になるため、患者さんの費用負担がとても大きくなります。
治療期間や費用の面などでしっかりと納得した上で治療を始められるように、私達も出来るだけわかりやすく説明するように日々改善をしています。ですので、分からないことがあれば放置せず、その都度しっかり分かるまで質問してきてくださいね。
