矯正治療で医療費控除を受けるためには
年度末が近づいてくると毎年決まってある問い合わせが増えてきます。それは、「いま行なっている矯正治療で、医療費控除は受けられるのかどうか」という問い合わせです。もちろんこの時期以外にも聞かれることはありますが、期限が近づくと少し焦って聞かなくてはという気持ちが出てくるのは分かるような気がします。
では具体的にどの様な治療を行っていると、医療費控除を申請することが出来るのでしょうか。
■医療費控除
こういう書き方をしましたので、全員が受けられるわけではないということは薄々感じ取っていただけるかと思いますが、対象となるのは機能的な改善を目的とした矯正治療などに限られます。機能的な改善というのは、噛み合わせや発音をする時に問題がある状態を改善するための治療のことを指します。
つまり、見た目を改善するために叢生を改善する治療などは医療費控除の対象外ということです。また、控除な対象となる費用の詳細も大切かと思います。
税務署によって多少異なることがありますので、詳しくは確認をお願いしているのですが、一般的には治療にかかった費用とその際の交通費が対象となります。
■治療に掛かった費用とは
治療に掛かった費用とは、検査費、診断費、処置料、調整料などの歯科医院での治療に掛かる費用で、メンテナンスのための歯ブラシやマウスウォッシュなどは治療費には含まれません。また、交通費も公共交通機関が対象となるため、マイカーのガソリン代などは控除の対象外となります。
この治療費、交通費の合計金額が10万円を超える場合に申告することが出来ますので、証明するための領収書などは無くさないようにしっかりと保管しておいてください。
当院でも医療費控除を申請する患者様が多く見受けられます。何かご不明な点が有りましたら受付までお問い合わせ下さい。