オーラルフレイルとは
今回は、オーラルフレイルについてお話していきたいと思います。
オーラルフレイルという言葉はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、お口の機能の低下に伴って、食べることに対する障害が出てしまうことを指しているものです。食べることに障害が出てしまうと、栄養吸収効率が低下してしまい、基礎代謝も低下してしまいます。
そうならないためにも、日ごろから健康的な食習慣を身に着けておいて欲しいと思います。
1、よく噛む
おそらく子供のころから言われてきたという人が多いと思います。お子さんがいる方はお子さんによく噛んで食べなさいと言っている人も多いのではないかと思います。このよく噛むという行為は、満腹中枢が刺激され、食べすぎを抑制することに繋がります。
また、食物を細かくかみ砕くことで消化・吸収効率が向上するため、内臓への負担軽減にも繋がると言われています。
2、食べる順番を考える
食べる順番ダイエットという言葉もあるくらい、食事の際の順番は影響してきます。まず食事の前半にしっかりと野菜を摂り、その後肉や魚などのたんぱく質を食べます。
後半にかけてご飯やパンなどの炭水化物を食べることによって、余分な糖質・脂質を吸収しにくくするといった効果が見込まれます。また、血糖値の急激な上昇も抑制されますので、すい臓などの負担軽減にも繋がります。
3、間食
基本的に体に必要な栄養素は食事で摂取することが重要なため、間食は控えることが望ましいです。間食は食事よりもだらだらと「ながら食べ」をしてしまいやすくなり、口腔内が虫歯菌の出した酸によって酸性に偏りがちです。そうなると虫歯や歯周病のリスクも上がってしまうため、注意が必要です。
この他にも様々な注意してもらいたい点はあるのですが、一般的に始めやすいのがこの辺りになるかと思います。コロナ禍でのテレワークなどによって間食が増えているというデータもあるようなので、ちょっとした身の回りの変化からすぐに食習慣が変わってしまうこともあります。
新生活で忙しくしている人も多いかと思いますので、このコラムを読んで、少しでも皆さんの健康的な食生活を振り返るきっかけになればうれしく思います。この他にも何か気になることなどある場合は、いつでもお気軽に相談ください。