スポーツと矯正治療の関係
今回はスポーツと矯正治療の関係性についてお話していきたいと思います。
東京オリンピックで大活躍された水泳の大橋悠依選手が金メダルを取ったシーンはとても印象的でした。最近はテレビの画質もどんどん良くなってきたせいで、大橋選手のようにインタビューシーンで矯正装置が付いているということもしばしば見かけるようになりました。
一見無関係そうに見えますが・・・
では、一見無関係そうに見えるスポーツと矯正治療にはどの様な関係があるのでしょうか?
スポーツ選手に限ったことではないですが、人間は力を入れるときに歯をぐっと食いしばっています。諸説ありますが、食いしばる時の歯に掛かる力はその人の体重の数倍から十数倍掛かっているとも言われています。
その時にきちんと上下の歯列が整っていて、噛み合わせが正常であれば歯に均等の力が掛かりますが、上下の噛み合わせが不揃いであればピンポイントで当たっている歯にだけ力が掛かってしまうこともあります。そうすると歯が欠けたり、痛みが出てしまう原因にもなりかねません。
また、左右のバランスが崩れて重心がずれてしまうという可能性もあります。
スポーツ選手にとって食事も大切な事
さらに違う観点から見てみると、スポーツ選手にとって食事も大切な事の一つだと思います。
徹底した栄養管理、体づくりのための基礎となる食事は、しっかりと噛んで消化吸収が出来ない状態だと効果が半減してしまいます。
また、食後のブラッシングも大切なメンテナンスです。試合中に虫歯や歯周病で歯が痛くてパフォーマンスが発揮できないという事が起こってしまうと勝負どころではなくなってしまいます。
歯並びはスポーツ選手にとってとても有利に働く
この様に、様々な観点からきれいな歯並びはスポーツ選手にとってとても有利に働く要因となっております。
また、他の選手と接触が多いスポーツでは口腔内のけがの予防になることもあります。有力な選手になってから矯正治療を始めるというのももちろん有効な手段ですが、将来のことを見越して早めに矯正治療を検討してみるのもとても有意義なことだと思います。
最終的にスポーツの道を選ばなかったとしても、きれいになった歯並びはその人のアドバンテージとしてずっと残っていきますので、とても価値のあるものになるのではないでしょうか。